#blacklivesmatterのハッシュタグによる抗議運動を受けてTed talkでも現在、Talks to help you understand racism in America(アメリカの人種差別について理解を深めることができるトーク)というプレイリストが作成されています。プレイリストには黒人差別を中心に人種差別に関してのスピーチ計23本が追加されています。
今日はその中からぜひ見て欲しいTedtalkを3本ピックアップして紹介します。
How to raise a black son in America
5分程度の短いTed talkなのでまずこれをぜひ見て欲しいです。黒人の親がアメリカで子どもを育てる時にどれだけ神経を使っているかということについてこのTed Talkでは語られています。
前回紹介したアメリカの黒人差別の現実を知ることができる映画3選の中の映画、The hate you giveでもみられた、警察官には絶対に従うこと・反抗しないことが黒人家庭では徹底されているんだなというのを改めて感じられると共に、日本で育った日本人の私はそのようなことを言われて育ってこなかったことが恵まれていることだったのだなと実感しました。
An interview with the founders of Black Lives Matter
#blacklivesmatterのムーブメントの発起人である3人をゲストに迎えた対談トーク。普段1人のスピーカーが話すプレゼンテーションスタイルではなく、対談形式なのでTed talk感はないですが、ぜひ見て欲しいted talkです。
これが撮られたのは2016年のTed talkなのですが、4年前にもこういった取り組み・抗議運動がされていたのを知っていましたか？ #blacklivesmatterは実は2014年から取り組まれ始めていた運動。ちょうど私がアメリカの大学に進学した頃から、少しずつこういったムーブメントが表面化してきていたようです。
なんでこのようなムーブメントを始めたのか、この取り組みから彼女たちが学んだこと、そして私たちに期待していることについて話してくれています。4年前のことなので状況は少し違うかもしれませんが、特に最後の私たちに期待することは今も変わらないはず。
Color blind or color brave?
小さい頃に(黒人じゃない)友達の誕生日パーティーから帰ってきた彼女にお母さんがかけた言葉は”how did they treat you?(どのような扱いを受けた?)”だった。とある会社に訪問したら調理場の従業員に間違われ、バックオフィスに連れて行かれた。
彼女がアメリカで上記のような種差別を経験したからこそ、人種について話し続ける必要性、向き合い続ける重要性を語っています。color blindness (盲目)であることは、問題と向き合っていないということ。話しにくい内容を話すことはuncomfortableかもしれないけど、uncomfortableであることにはやく私たちは慣れないといけない。
日本は特にタブーなトピックが多くて、友人間や家族間の親しい間柄であっても話さないトピックでありますよね…そして話すのを避けるのばかり上手になってしまっている現実。改めて、そういう話題こそ、積極的に話すべきだなと思いました。だって本当に親しい間柄であるならば、オープンな気持ちで耳を傾けてくれるはずだし、反対の意見を持っていたとしても歩み寄ることができると思うから。
差別について話す場を持つきっかけが増えたこと
今回これを書くにあたってプレイリスト内のTed talkに限らず、”ted talk race”や”ted talk black lives”と検索して引っかかったted talkを何個も見ました。兄弟が白人警察に殺されて、その警官に嘲笑われて殴りたくなったのを必死の気持ちで堪えて抗議運動に加わった黒人青年の話には私自身もすごい憤りを覚えました。
こういった類の投稿がSNSに溢れる一方で、このムーブメントに対して懐疑的な人もいるのもよく分かるし、説明や気持ちの整理が難しくてSNSに投稿できない(したくない)人もがいるのもよくわかります。センシティブな問題だし、いろんな立場の人がいるからそれは当たり前で誰も非難されるべきではないと思うのだけど、この取り組みが#blacklivesmatterに関してだけではなくて、他の人種差別や、人種に限らずその他の差別問題について話すきっかけになればいいなと思っています。
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