13th(憲法修正第13条)を見て学んだアメリカ黒人差別のこと

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#blacklivesmatterのムーブメントがある中で、友達がNetflix partyで一緒に黒人差別を扱っている映画・ドキュメンタリーを見ようと呼びかけていたので早速一緒に”13th(憲法修正第13条)”を見てみました。このドキュメンタリーは黒人差別が法と政治にどう絡んできたか、刑務所制度・大量投獄などにも着目しています。

よく考えたら私はアメリカの大学に行っていたものの、アメリカの歴史や政治に関する授業を取ったのはたったの1度で、実はアメリカについて何も知らないんじゃないのか?そんなやつが発信していいのか?と思っていたんですが、実際にこのドキュメンタリーをみてやっぱり何も知らなかった!となりました。ので、学んだことをここで書き留めておきます。

憲法第13条の重み

まず、このドキュメンタリーのタイトルにもなっている憲法13条とは奴隷制度のを禁止する内容になっています。

第1節 奴隷および本人の意に反する労役は、犯罪に対する刑罰として当事者が適法に宣告を受けた場合を除き、合衆国内あるいはその管轄に属するいずれの地にも存在してはならない。
第2節 議会は、適当な法律の制定によって本条の規定を施行する機能を有する

<大下尚一他編『史料が語るアメリカ』1989 有斐閣 p.281より>

この憲法の落とし穴は「犯罪に対する刑罰として当事者が適法に宣告を受けた場合を除き」にあるとこのドキュメンタリーでは指摘されています。要するに犯罪者になってしまうとその人は法律によって差別から守られる対象にはならないということ。これって怖くないですか…

そもそもアメリカは日本と違って、州ごとにも独自の法を持っているので、犯罪者だったというだけで投票権利がない州もあるらしい。

アメリカの受刑者の異様な多さ

アメリカの受刑者の数は他国と比べてもめちゃくちゃ多いです。そして、その犯罪者になる確率の高さが白人と黒人で大きく違います。ドキュメンタリー内の情報によると、白人が犯罪者になる確率が17人に1人であるのに対して黒人が犯罪者になる確率は3人に1人。同じアメリカなのに白人と黒人でこんなに差が空いているのは衝撃ですよね。

その背景には、過去のアメリカ政権が犯罪=黒人というイメージを植え付けるように仕向けたという事実もあるのではとのこと。麻薬とかがうまく利用されて、多くの黒人が捕まった当時の映像をみてとても悲しくなりました。

受刑者の増加は安価な人件費を求めていた国としては好都合だったようです。受刑者はみんな刑務所労働をするから。そして国際労働期間の調査によるとアメリカの刑務所の時給は $0.23~$1.15とかだったらしい。信じられないくらい安月給で人を雇うって本当に差別だけど、これも刑務所内なら(犯罪者に対してであれば)許されていたという現実…

受刑者の増加=企業利益の増加?

受刑者が多いアメリカは収容所の確保のため、民間刑務所を設立。民間刑務所ができたことにより受刑者が増えれば企業の利益が増えるという仕組みもできてしまったということ。ドキュメンタリーではCCA(corrections corporation of America)という運営会社が取り上げられていました。

そして恐ろしいのがALEC (米国立法交流協議会)の存在。この協議会が法案を作るのですが、問題はこの協議会に政治家だけではなく企業も入っていたということ。そのため、CCAのように犯罪者が増えることにメリットを感じる企業たちが、自分たちにとって都合の良い法を提案することが可能になっていたんです…会社の利益を増やすために、犯罪者を増やそうとする人がでてくるって恐ろしすぎる…

ちなみにこのALECにはウォルマートとかの今で言う有名どころの企業もたくさん所属していたらしいです。メディアで問題視されてから、多くの企業が脱退していったとか。

人種問題は政治家に利用されているのか

ドキュメンタリー13thをみて印象に残ったポイントだけを今回は書いたので、上記がドキュメンタリーの全てではありません。でも知らなかったこと、ありませんでしたか?日本ではアメリカの法律や社会情勢について学ぶ機会は正直あまりないと思います。そういう意味でこういったドキュメンタリーは(多少誇張されていたり主張が偏っていたとしても)見る価値があるかなと思いました。

人種問題が政治と金にうまく利用されていることに、ちょっと(かなり?)モヤモヤしてしまいますが、今回の#blacklivesmatterムーブメントが例え政治家に利用されているものだったとしても向き合うべき問題だと思います。ちょっとでも知りたいなと思った方はぜひ13thみてみてほしいです(今ならYoutubeでも無料公開されています)!

その他にも人種差別をテーマにした映画やドキュメンタリーはいろいろあります◎私は近々12 Years a Slave(それでも夜は明ける)とBlack Panthers(ブラックパンサー)もみてみる予定です!

U-NEXTなら1ヶ月無料でいろんな映画が見れちゃいます/


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