2016年と2017年に運営で関わらせていただいた小松サマースクール(KSS)。大切な友人がたくさんできて、大学生活の中でも特に大事な思い出となっている小松サマースクールが10周年!そんな節目のKSSに、社会人としてぜひゲストに、とお声がけいただいたので、久しぶりに小松に行ってきました。
ゲストとしてプログラムの1つでお話するにあたって、これまでとこれからについて考える機会をいただいたので、その記録を残しておこうと思います。
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10周年で幕を閉じた小松サマースクール
そもそも小松サマースクールとは石川県小松市で毎年夏に行われる高校生向けサマースクールです。KSSへの愛を語ったブログ記事はこちら。1週間行われるこのサマースクールでは様々なプログラムが用意されており、それらは基本的に全て大学生の運営スタッフ主導で企画運営を行っています。
実は10年続いた小松サマースクール、惜しまれながら2023年で最後の開催となることが発表されました
思い出がたくさんあるサマースクールの終了はとーっても寂しいですが、続ける大変さも運営メンバーとして関わらせてもらったからこそ分かる部分が多く、むしろ10年続いて本当に良かったという気持ちとたくさんの素敵な出会いと思い出に感謝でいっぱいです。
そしてそんな記念すべき最後の小松サマースクールに呼んでいただけたことも、有り難い限り。最後に思い出の大杉みどりの里に行くことができ、また貴重な時間を過ごすことができました。
私が得たKSSでの学びとKSSがあるからこその今
私がよんでいただいたプログラムは5日目というサマースクール後半に開催されたNext Stepという企画でした。KSS終了後のことについて考える時間をもつために作られた企画で、私は過去KSS参加者という立場でKSSの経験がどんな風に今に活きているかなどについて、他の過去参加者と共にパネルディスカッション方式でお話しさせていただきました。
KSSってどんな場所?
まず問いとしてあげられたのが、私にとってKSSってどんな場所だったかというトピック。これは本当に答えるのに迷わない問いで、KSSは私にとって居心地が良い、日本の居場所を作ってくれた場所でした。中高の同級生がみんな推薦で同じ大学へ進み、日本に一時帰国で帰ってきても話が合わないな〜と感じることが増えてた中、KSSでいろんな国/大学で勉強する、価値観や感覚の近い友人がたくさんできて、日本に帰ればこの人たちに会える!と感じたんです。
卒業後の進路に迷ってた時、日本に帰る理由を作ってくれた間違いなくKSSだったし(今年もKSSの運営やるぞーって気持ちだった。笑、)、就職後も(そして)東京にいたいと思う理由がKSSで出会った友人の多くが東京で働いているからです。KSS直後も自分が居場所を感じられる場所だったし、それは今でも変わってないなと思います。
KSSでの経験がどう今の自分を作っているか?
もう一つ、それほど答えるのに迷わなかったのは「KSSでの経験が今どう活きているか?」という問い。私がKSSで得た学びの一つとしてあるのが、ネガティブな気持ちも大事にしてそれを原動力にするということです。詳しくはここでも書いたので、割愛しますが、ゲストで来られていた方がお話ししてくださったことの一つになります。
日本が自分の思っているペースで変わらなくて悲しくなることや、自分の影響力のなさに虚しくなることもあるし、ちょっとしたことでイラッとしてしまう自分の心の狭さに悲しくなるなど、ネガティブな気持ちになることも多々。でも、そのネガティブな感情も原動力になるとっても大事な感情の一つであることを2016年に学びました。
それ以来、ポジティブでいたいしポジティブな感情に常に包まれていたいとは思うものの、ネガティブな感情に陥った時にネガティブな自分を責めるのではなくて、どうポジティブ転換するか、あるいはどうこれをエネルギー/原動力にするかと前向きに考えるようになったと思います。
目指している将来像は?
与えられたトピックの中で、答えるの難しいな〜と思った問いが「自分の目指している将来像は?」でした。ざっくりとしているし、あんまり意識して言語化してこなかったことなのでなんとまとめようかすごい迷い…
そして色々自分が生きる中で大事にしていることや実現したいこと、目指したいことがあって、将来こんなことをしててこんな風に生きてたらいいなっていう理想像あるけれど、ざっくりと言ってしまうと結局は「毎日明るく楽しく生きてる人」というところに落ち着くかなと思いました。ネガティブな気持ちをポジティブに変えて明るく前向きに何事も捉えられる人でありたいし、やりたいと思ったことに何歳になっても意欲的に明るく取り組む人でありたい、そして結果的には人生が楽しいってなってる人でありたいな、と。
これもまた、小松サマースクールでネガティブな気持ちが決してマイナスではなくて、それを原動力にすれば、世の中をいい方向に変えられるし、自分自身にもポジティブな出来事となる、ということを知ったからだと思います。
高校生からの問いで考えた、ポジティブ人間になる方法
そんな感じで自分自身もKSSとの関係性や、KSSが自分にもたらした変化などについて考えるとてもいいきっかけになったのですが、プログラム最後の高校生からの質問もまた考えさせられるいいきっかけになりました。特に考えさせられたのは「どうポジティブ転換すればいいですか?どうやったら前向きに何でも捉えるようになりますか?」といったような質問。私も高校生の時は自己肯定感低くてめっちゃネガティブだったもんな…ポジティブになるのって難しいよな…となりながら私になりに答えさせてもらいました。
私が伝えた答えは下記です:
①最悪のパターンを考える
理想ではないのだけれど、多分一番分かりやすいポジティブ転換の方法です。例えば人身事故のせいで電車が遅延していて乗る予定だった電車にも乗れず、しかもめちゃくちゃ満員電車に乗らざるをえなくなった時、最悪〜!ってネガティブに捉えちゃいますよね。そんな時には最悪のパターンを考えれば少しだけポジティブになれます。
例えば「電車遅れて混んでるけど、人身事故を起こした電車には乗ってなくて良かった〜(乗ってたら1時間以上電車に閉じ込められるところだった)」だったり、「予定してた電車に乗っていたら、目的地行くまでの間に自転車事故に巻き込まれてたかもしれないから、わざと今日誰かが人身事故起こしてくれたのかな?」など。極端かもしれないけど、全ての出来事は意味があって起こると考えて、ネガティブなことが起こったのには何かポジティブな意味があったのかもと思うことで無理やりポジティブ転換します。
②ポジティブマインドのリマインドをする
他にポジティブ人間になるための施策として、常に自分にポジティブに考えるよう暗示をかける/リマインドをすることも大事だと思います。私は大学時代、ポストイットにポジティブなメッセージや励ましのメッセージなどをたくさん書いて机とか目のつく至る所に貼ってました。そうすることでネガティブな気持ちになった時も、「そうだそうだ前向きになんでも捉えなきゃ」ってリマインドになり、どうやったら今の状況をポジティブに捉えられるか?という癖がついたと思います。
③ポジティブな人を周りにおく
地味に大切だなと思うのがこれです。自分の周りにどんな人がいるかで自分がどんな人かっていうのは結構変わると思うので、周りにネガティブな人がいればその人には極力会わないであったり、ネガティブな投稿ばかりする人はミュートにするなども大事だと思います。
私の場合、身近な人だと母がいつも私がネガティブなことを言うとポジティブな声かけ(返答)をしてくれるので、ポジティブ変換が自力では難しい時は頼るようにしてます。自分では感情が高まってる時は前向きにネガティブをポジティブに変えるのって難しいと思うので、周囲の人を頼ってポジティブ変換してもらうのもいいかな〜と。そのためには常に前向きな人たちを周りにたくさん置いておくのがいいと思います。そういう人に常に囲まれてると自然とポジティブな考え方も移っちゃうはずです。
KSS2023、お疲れ様でした!
今回のKSS2023へのゲスト参加は、たった2年でのKSSでの関わりがこんなにも自分の生き方や考え方に大きな影響をもたらしてたのだな〜というのを改めて実感した時間となりました。2023年の運営メンバーだった皆さん、お疲れ様でした◎高校生だけではなく、私も楽しい時間を過ごさせてもらいました!
小松は来年から北陸新幹線が繋がるかも?ということで、小松サマースクールが今年で終わっちゃうのはなんとも勿体無いような気もしますが、ここまで小松サマースクールを守り続けてくれた理事の方々や、助成/協賛などでサポートいただいていた企業や団体の方々、そしてコロナ禍もオンラインに切り替えるなど貴重な場を毎年KSSを作り続けてくれた実行委員の大学生メンバーに改めて感謝だなと思います。
KSSに関わった全ての人が今日も毎日楽しく生きられてますように!