留学してたからって(海外の大学を卒業したからって)日本で社会人になってたくさんメリットがある訳ではない。
敬語がめちゃくちゃだったり、日本の話題についていけなかったり(ここ数年で話題だった日本の芸人とか全く知らなくて話ついていけない)などむしろ困ることもたくさんある。
でも最近1つだけ、これ留学で得たスキルやん!ってなるものがあった。
宇宙語だらけの毎日
配属になった部署は営業だったけど、技術並みの知識を求められる部署でした。理系分野が大の苦手な私にとって物理やら化学の単語はちんぷんかんぷん。毎日が宇宙語を聞いてる気分です。それでも苦手だからって逃げれる訳ではなく、ちゃんと知識を身につけないといけない。
先週から先輩社員にくっついていろんなミーティングに出させてもらってるけど、ミーティング内容の8割型は分かりません。でも、それでも寝ることなくその場に居続ける。
全体での新人研修中はかなり寝ていましたが、さすがに配属になってからはほとんど寝ていません(笑)眠くなることはあるけどミンティア食べたりお茶飲んだり腕をつねったりしてちゃんと起きてる。そして意味不明なミーティング内容ばっかりだけど別にパニックになることも焦ることもない。
とりあえずただ毎日出社して、宇宙語をひたすら聞いて、気になる単語があったらメモってミーティング終わったらググって。
全く理解できてないことを分かってる先輩社員の皆さんは「宇宙語だらけの3時間のミーティングよく寝なかったな」なんて褒めてくださる(笑)やさしい。
でもこれ、アメリカで身につけたスキルだった。
とにかく座り続けること
アメリカで学位を取るために渡米してすぐはありえないスピードで英語を話す教授や知らない英単語ばっかりだった。授業に行くのめげそうだったし毎日半泣き状態だった。
でも、授業に出席だけはし続けた。たとえ何も分からなくてもとりあえず授業に行ってとりあえず座って聞く。分からなくてもスピードラーニング的な感じで聞く。そして段々慣れてきたらかろうじて耳がキャッチできた単語をメモる。
これを続けてたら、段々分からないことに慣れて泣きたくなることはなくなったし、その内スピードにも慣れてきて分かることが増えてきた。あの時、とにかく分からなくても授業に出席し続けたことが今の自分に生かされてるなぁって先輩社員と話してて思った。
居続けた先に何が見えるんだろう
四年前の自分は、自分の将来にワクワクしていてなんでも前向きに食らいついていた。今の自分はどうだろう?
「かれんちゃんには光り輝いてほしい」と嬉しいことを先輩社員は言ってくださる。たくさん期待していただいてるんだなぁって思うことがたくさんある。男の人ばっかりの部署で、しかも20代が誰もいないっていうのもあって部署の皆さんはたくさん気を遣ってくださる。
と同時に飲み会に参加すると日本らしい企業なんだなぁっていうのをすごい自覚する(うちの部署はまだましな方だと思うけど)。企業で働くことって理不尽なことも多いけど辞めないでほしいってストレートに言ってくださる方もいる。今の気持ちを3年後も覚えてるかがキーだからと現実的なアドバイスをくださる方もいる。
そんな毎日の中で思うことはたくさんある。いい人ばっかりで、そんな方たちの期待に応えたいって思う気持ちも。自分らしく生きるにはここでとどまってはダメだと危機感を感じることも。果たして数年後のかれんはどんな選択肢を選んでいるんだろうって疑問に思うことも。
ただ吸収するだけの毎日で、アウトプットすることも、誰かに影響を与えることも、何か会社や世の中に貢献することもしてないことに焦ったりもする。
でもまだまだ始まったばっかり。渡米してすぐは目の前のことを一生懸命やってた。その時と同じことをまたやるだけ。4年前できたらんだから、今回もできるんじゃないかな。
自分にしかできない生き方、自分らしい人生って何だろう。簡単に答えがでる問いじゃないんだから焦らない。周りの近況ポストをみても慌てない。
あの時も慣れるのに数ヶ月はかかったんだから、今回だってそれくらい長期戦でいかないと、ね。
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