最近、ちらほらと進路相談にのることがあってよく聞かれるのが「交換留学か正規留学か迷ってるんです・・・」という質問。大抵は正規留学したいけど、交換留学で十分では?と言われているから迷っているという人が多い気がします。いろんな点において、先生や親御さんが交換留学を推すのもよく分かります。だからこそ、それでも正規留学を選ぶ意味を教えて欲しいという相談が来るんだと思います。
そこで、これまでいろんな媒体で書いた記事を紹介しつつ、私がみた正規留学のメリットとデメリットをここで今一度整理することで進路に迷ってる高校生の助けに少しでもなればなと思います。
*注意*ここで書いてることはあくまでも正規留学した人の立場から見た内容であるということを頭にいれて読んでください。また、交換留学をした人の立場の話も聞くのを忘れないでください。
正規留学のメリット
①自分のペースで自分の好きな勉強ができる
他のどのメリットよりもこれが正規留学のメリットだと私は思ってます。だって大学って自分のために行くところ・勉強するために行くところ。だから自分にあったペースで自分の好きなことを勉強できる場所であるべき。
そのことについて書いた記事は2つあるので両方読んで欲しいなと思います
- アメリカ大学進学のメリットとは?アメリカと日本の大学の違い | newyork
- 【Karenのぶっちゃけ留学記①】なんで海外?なんでアメリカ?日本の大学と迷っている方へ – TAKTOPIA media
私の場合は3年で、経営学とアジア学の2つを勉強して卒業しました。(3年で卒業する3大メリットについてはこちら。)ちょっと欲張っちゃったけど、これもアメリカの大学だったからこそできたこと。だから満足しています。
ちなみに、国によって少し大学の制度も違うので一部のメリットはあくまでもアメリカの大学に限られてしまうのでよく調べてみてくださいね!
②知識の習得以上の学び・経験がある
日本の大学でも知識以外のことを習得できると言われてしまうと本当にその通りだと思うのだけれど、多分得られるものは全く違うのかなと個人的には思ってます。海外で長期間住むからこそ得られる経験や感覚が日本で得られるものとは多分全く違って。そしてそれがどれだけ価値のあるものか判断するかは人それぞれ。
海外進学が私にもたらした変化は半端なく大きかったなと思ってます。あの3年間の経験が今の自分の自信に繋がってる。あの3年間が私を強くしてくれた。人生を楽しくしてくれた。
交換留学もまた、違った成長や経験を与えてくれると思います。だから自分はどんな変化を求めているか・どう成長したいかっていうところをよく考える必要があるのかも。
正規留学のデメリット
コスト面
正規留学が交換留学よりも安くすむということはほとんどの場合ないと思います。なのでお金がかかるというのはかなりのデメリットかなと私自身感じています。
でもこれは回避する方法もたくさんあるので(最近は給付型奨学金も増えている!)、デメリットの一つではあるけど、これだけで正規留学を諦めるのは理由にはならないかなと。
ちなみに、私は正規留学でかかった費用を今働いて返済しています。
[関連記事]学費を(ほぼ)毎月10万返済するための節約ポイント
情報が不足している
正規留学する人は増えていますが、交換留学経験者に比べて正規留学経験者は圧倒的に少ないので情報の量ではまだまだ不利だなと思います。
正規留学に関する情報がない!!!という方、まずはFacebookにある高校生のGROWTH HUB(海外・国内課外活動、トビタテ、海外大学進学、奨学金情報サイト)及び高校生の海外体験応援コミュニティという2つのページをチェックしてみてください。
また、正規留学した場合の就職活動については私のブログでも就活・転職活動というカテゴリーで書いているのでぜひ参考にしてもらえたらと思います◎
[関連記事]海外進学組の就職活動〜就職活動で感じたことまとめ〜
日本の友達が圧倒的に少なくなる
私の場合アメリカの大学を卒業後、日本で就職しているので、これはデメリットに入ります。日本にいる友達は中高の友達、プログラムで出会った友達とアメリカの大学で出会った日本人くらい。日本で生活する上で日本に住んでいる友達が少ないのはやっぱり少し寂しいです。会社の同期が、大学のゼミ仲間と旅行に行ったりしているのを見ると正直少しうらやましくなったり。
逆に言えば、世界中には友達がいるわけなんだけど、時差もあるし置かれている状況も違うし。日本で働いていると、週末に会える人や日本企業の状況/日本の働く環境について気軽に話せる日本の友達が少ないのはやっぱり不利かなと思ったりします。
大学卒業後のことまで頭回らないと思うし、卒業後は日本に帰らないつもりで正規留学しても結局帰ってきた(=私)っていうこともあるし、これは少し頭に入れておきたいこと。なんだかんだ、日本が母国だから。なんだかんだ、自分は日本人だから。やっぱり日本人の友達がいるって私にとっては大事だった。
一人で戦う覚悟がないと心も体も疲れてしまう
いくら友達が現地でできても、家族が近くにいない状態でどれだけ頑張れるか。異国の地で一人で戦う覚悟があるか。交換留学には帰る場所があります。期間限定だからっていう言い訳もききます。
でも正規留学生にはそれがありません。そこでどれだけ戦えるか、戦う覚悟があるかってやっぱり大事になるかと思います。もちろん、最悪日本に帰る・日本の大学に編入する等の選択肢はあるだろうけど、それならなんでそもそも正規留学したんだ?ってなってしまいます。
何かあった時も1人。
あと”一人で戦う”に関連してデメリットとしてここで書いておきたいのは、緊急時のことも考えておいて欲しいということ。自分1人がアメリカにいて、家族のいる日本で地震が起こって連絡がとれなくなったら?自分がアメリカにいる間におじいちゃんが亡くなってしまったら?
そういう時も、やっぱり一人で、日本から遠く離れたアメリカで何もできない無力さを感じることになる。一人で寂しさと戦うことになる。
迷ってるあなたに。ちょっとだけアドバイス
私もまだまだ人生迷走中だからアドバイスなんてできる立場でもなんでもないんですが、正規留学するか迷ってるという人に必ず聞く質問が3つ。
- 大学で何がしたい?
- 卒業後のビジョンは決まってる?
- あなたにとってもっとも優先したいことは?なぜそれが大事なの?
勉強尽くしの日々を乗り切れる気がしないなら正規留学はおすすめしないし、卒業後に何がしたいか明確に決まっているならその夢に合わせた大学を選ぶべきです。
自分の大事なものをリストアップして何が一番捨てれないか考えてみてほしい。私はワクワクの気持ちが捨てれなかったから海外進学を選んだけど、人によっては自分の気持ちよりも周りの目だったり評価が大事かもしれない。
最後に、参考になるかは分からないけど正規留学した私の立場から書いた正規留学生と交換留学生の特徴を書いた記事も貼っておきます。それぞれの特徴は、メリット/デメリットに当てはまるものだと思うからぜひ目を通してみてください。
私はよかったことも悪かったことも含めて海外大学に進学して本当によかったなと思ってます。でもだからって、みんなに「海外進学=良い」ってイメージだけを持って欲しくないって思っています。
ここでは気づいたらデメリットがメリットよりも多くなってしまってたけど、それも、大変だったことがたくさんあって無責任に正規留学を勧められないからです。簡単に正規留学を決めて欲しくないから。知り合いが言ってたんだけど、正規留学って本当にマラソンみたいなもんなんだよね。
だからよーく考えて、いろんな人の意見を参考にして、自分らしい選択がみんなできますように。
もし、ここに書いてあることについてでも、書いてないことについてでも、海外進学についてもっと聞きたいことなどがあれば気軽にコメントor DM(@kyareblog)してください。少しでもお役にたてればと思います☺︎
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