働き始めて知った外資スタートアップで働く難しさ。レイオフ/組織改革を経て迎えた3年目

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1社目が大手日系企業、2社目は創業15年程度の日本企業と日系企業で4年程働いてきた私が3社目に選んだのは外資スタートアップ。3社目で働き出して2024年月で年ヶ月を迎えました。転職前は初の外資にワクワク強めでしたが、今はやっぱり外資と日系って全然違って、いいところもあるけど悪いところもあるな〜という感じ。どっちが自分にぴったり合うかは正直まだ不明です。

ということで、これまで働いてきた日系企業と何もかも違う外資スタートアップで働く中で、徐々に感じてきた外資スタートアップのびみょ~なところを、外資スタートアップへの転職を検討している方の参考になればと思い、記録に残しておきます。

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私が働いている外資スタートアップはこんな会社

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本題に入る前に、外資スタートアップの定義だと幅広いと思うので、私が働いている会社がどんな外資スタートアップかというのをお伝えできればと思います。

  • 本社はアメリカのサンフランシスコ、海外に15拠点以上持つ
  • 日本は法人化していない
  • 海外拠点は基本的にマーケティングとカスタマーサポートのみ実施

結構大きいポイントになるのではないのかなと思うのは、日本チームは法人化してないというところ。外資企業の多くは日本法人を持っているかと思うのですが、うちは法人化されておらず、日本チーム立ち上げ当初はアメリカ本社から業務委託という形で個人事業主として契約を結んでいました。昨年からEORという企業の海外雇用を代理してくれるシステムを活用して日本の会社員として働いています(EORは海外スタートアップが日本でチームを作る際によく活用されています)

開発・本拠地との距離の遠さ

まず入社して感じたのが、これ難しいな、、、と思ったのが本社チームとの距離の遠さでした。スタートアップ=小さめの会社というイメージが強いかと思いますが、私が入った時点で会社は急成長している/積極採用しているタイミングで、日本チームは10人弱とすぐに打ち解けられる小さいチームでしたが、会社全体で見るとそうではありませんでした。

そもそも、メンバー全員で何人いるのか、メンバーみんながどこの国にいるのか、誰がどんな役割を担っているのかが分からないカオスの状態。その上、いろんな国にいるので時差の関係などから全員がオンラインで集合する機会もない(時差に対応して全社ミーティングは2回に分けて開催されています)、Slackでやり取りしただけでは対面と違って覚えられない/距離が縮められない。などなど。他国メンバーとの距離感という意味では4月に行われた大改革で少し緩和されましたが2年経った今も正直一部のチームを除いてそれぞれのチームにどんな人がいて誰が何をやっているかはよくわかっていません。

また時差があるので、私たちが稼働していない間に、大事な決定事項がアナウンスされていたり(サービスのローンチは延期!とかw)、大事な話し合いがどんどん進んでいて朝スマホを見て「え?もう決まったの?私たちの意見はー?」みたいなことも発生してました。

どれだけオンライン化が進んでも、時差には勝てないことを知らされた2年間でした。

グローバルサービスだからこその難しさ

弊社のサービスは全世界で同じものが使用されています。そのため、開発時も、日本のユーザーに合わせたカスタマイズなどがどうしても難しいのが現状。日本語訳を設定するときに調整ができるものならいいのですが、日本人的にはここにこのボタンがあった方が…っていうUI的な部分などにはどうしても対応できない部分も多く…また、弊社において日本のユーザー数はまだまだ多くないため、似たような開発リクエストが上がると、ユーザーの多い国の開発リクエストなどが優先されるのも事実。日本ではこういう機能があるのが当たり前!と言う機能でも、ユーザー数の比率から開発の優先度は低く設定され、他の国で必要とされている機能の充実にリソースが割かれていますことも多いのです。

その他にも、英語で開発されたものを日本に展開するので、ローカライズが間に合わないとおかしい日本語に翻訳されていつの間にか新たなページがサイトに追加されていたりすることも。とにかく知らぬ間に色々と文言が変わっていたり、追加されていたりするので、それを見つけるたびに日本メンバー同士で共有して修正するなんてことがよくあります。

もう一つ、本拠地がアメリカということで全てがドルだてで行われるのも難しいところ。円安など為替の影響を全てにおいてくらっているため、為替の変動による調整も大変です。何百万の単位のお金となると1円レートが上がるだけでも大きな違いに。為替のことも毎月考えながら調整しないといけないのが海外スタートアップで働く大変さなのだなと知りました。

スタートアップだからこその方向転換の多さ

これは日本のスタートアップにおいてもいえることだと思いますが、スタートアップはとにかくたくさん方向転換をします。いい意味でも悪い意味でもスピード感があって、ちょっとでも違うとなったらすぐに始めたばかりの施策をやめたり、フォーカスすることが決まったらすごい勢いでそこに人材を投下したりします。

これには日々振り回されていて、これを来月からローンチするから!と言われていて準備していたものの、やっぱり優先順位下がったからいつローンチになるかわからんわ〜みたいなことが日常茶飯事。逆もあって、急にこれ来週からフルローンチにするからやっぱりマーケティング活動もフルでよろしく!みたいなこともあって、え?今から準備するの?みたいなことも多々。さらに、とりあえずベータ版を走らせてみて、データを集めて実装するか決めると言うのは外資スタートアップではかなり多いのですが、ベータ版の時点ではマーケティング活動はできず、そのままいつの間にか実装がされていたり、明確なローンチ日が決まることなくいつの間にか実装されていた!なんてこともあるので振り回される振り回される…流石に2年も経つと、こういったことが発生するたびにイライラするのは体力と気力の無駄だと学びました。

外資スタートアップと日本のスタートアップで唯一違うところはレイオフの実施がされることくらいかなと思います。ちなみに私の会社は4月に大規模な組織改革を行い、それと同時にレイオフも実施されました。すごい柔らかい表現で発表されたので初めは何のことかよく私は理解してなかったのですが、まあ一言で言うとレイオフでした。大規模な組織改革も含めて、急な発表だったので社内は大混乱で、正直4月は仕事に対するやる気が皆無になりました(笑)改めて、日本(というか日本企業)って平和だよな〜となりました。

レイオフ/組織改革を経て、迎える3年目

チームからお祝いにもらったお花

組織の大改革から2ヶ月以上が経とうとしていますが、正直いまだに組織改革によるポジティブな変化は感じられていません(笑)むしろ、たくさんの人をレイオフにしてまでやるべきことだったのだろうかといまだに思っています。でもCMOにとりあえずは3ヶ月は僕たちを信じて様子をみてほしい的なことを言われたので、あと少しは文句を言わずに(と言うか文句を言うことに体力を使わずに)、粛々と与えられた業務を遂行しようと思っているところです。

地味にまだ、最長記録は新卒で入った日系の大手化学メーカーというのもなんだか不思議な気分ですが、社会人生活も7年目に突入し、そろそろ年齢的にも若手ではなく中堅(?)なんて言葉が聞こえてくるこの頃。今の会社にあとどれくらいいるかもわかりませんが、落ちてくるチャンスだけはきちんと掴めるよう日々アンテナを張って3年目も頑張ります〜!

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