移民・難民についてどれくらい知っていますか?

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移民・難民の話題が友達との会話にナチュラルに出てくることって滅多にないと思うんですが、皆さんは移民問題・難民問題についてどれくらい知っていますか?私は日本がほとんど難民を受け入れていないことくらいしか正直数年前まで知りませんでした。

でも、今後世界で活躍したいと思っている人には必要不可欠な知識なのかなと思いました。もしよかったら最後まで読んでいってほしいです。

難民に興味を持ち出したのはHLABがきっかけ

私が難民に興味を持ち出したのは2017年の夏。運営スタッフとして参加したHLABで担当した社会学のセミナー”Migration and social integration”がきっかけでした。セミナーでは、アメリカで社会学を勉強しているベトナム人のAnhという女の子と一緒に高校生に対して移住する人々と社会の統合に関しての授業を行いました。個人的に授業で使用したこの動画はとても分かりやすく、Push factorとPull factorが説明されているのでおすすめです。

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授業ではMigrant/Refugee/Asylum seeker/Immigrantという4つの単語の違いをみんなで考えたりもしました。これって結構大事で、でも難しくて。私みたいに海外進学した人も海外ではMigrantというくくりで説明されますが、日本ではあまりそういう認識もなく言うこともないので少し違和感だよね〜という話をしたり。Refugeeという単語は結構簡単に使っているけれど、Refugeeと呼ばれる人はそもそもAsylum seekerにまずはなり、その後Refugeeとして受け入られたらRefugeeと名乗ることができる(Refugeeというステータスがもらえる)んですよね…こういうことも日本の英語の授業でもぜひやっていただきたいな〜と思ったのを覚えています。

また、このすごい画期的なサイトを使ってRefugeeが時代ごとにどう増えたり減ったりしたかなどについて気づいたことをみんなで共有したり、日系人についての動画を見て話し合ってみたり。日本にいるとみんな同じ日本人であんまり気づかない人も多いけど、実は日本にも日系人と呼ばれる人や、無国籍の人やらといろんな人がいるんだよね〜と再確認。難民の受け入れを多く行っているヨーロッパの中でも、デンマークを中心に学んでみたりもしました(これはAnhがデンマークへの留学経験があったため)。

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この時が実質初めて難民問題について考えることができたものの、やはりまだまだ他人事だったのもあり、その後学びを深めることはありませんでした。

インドでチベット難民の友達ができた

HLABに参加した後、たまたまFacebookでみつけた広告で私はRainbow Childrenに出会いました。広告に惹かれた理由はインド。入社を2018年4月に備えて、今のうちになかなか行けなさそうな国にいきたいと思っていたからです。

Rainbow Childrenは関西を拠点に教育を置いて活動するNPO法人でしたが、主な活動がインドでの奨学金支援でした。そしてたまたま、その年に初めて、インドで支援をしているチベット難民の奨学生と日本の学生との学生会議の開催を予定しており大学生参加者を募集していました。詳しいことは過去に書いたので割愛しますが、ここで私ははじめて難民の友達ができました。

>>>インドのダラムサラにいるチベット難民について知っていますか?

難民についてもっといろんな人が知ってくれたらいいなと思ったのはこの頃からです。

世界青年の船で移民・難民がさらに身近に

その後就職し、しばらく難民・移民について考えることからはまた遠ざかっていたのですが、今年参加した世界青年の船でまた考えさせられる機会がありました。

その1つがアメリカとメキシコの国境を訪れたこと。この訪問をきっかけに、メキシコではアメリカに移民した人がかなりの数いることや、実際にメキシコからの参加者にもボーダーを渡ってアメリカで育った人がいることを知りました。移民だった友達ができたことで急にこの現状について知るべきなんじゃないかなと思いました。

もう1つが、日本人参加青年が企画してくれた日本の入館収容所(入国者収容所)について話し合った自主活動。日本に収容所があり、そこで外国人が長期に渡ってひどい扱いを受けている現状があることを私は初めて知りました。また、日本のメディアではあまり取り上げられていないので海外メディアで情報収集を積極的に行う必要性も知りました。(Japan detention centerなどと調べるといろいろ情報が出てきます)

移民・難民について知れるおすすめの本

帰国後、実際に難民の方と話してみたいと思いつつもやっぱり知識がないままではダメだと思いとりあえずネットで調べる中でこの本を読みました。

外国人労働者・移民・難民ってだれのこと? (集英社学芸単行本)

この本が、かなり簡単にわかりやすく、でも基本的なことはしっかり学べるなと感じたので少しでも興味がある方には読んで欲しいなと思います。日本にいると移民・難民の人に出会う機会が少なく、自分ごととして捉えるのはすごい難しいと思います。

でも、今後世界で活躍する人が増える中で、世界に出た時に移民・難民問題は知っておくべきことです。きっと世界に出た時に、それが他人事じゃなくなる日がきます。その時に自分がどれだけその人の立場に立って考えられるかは、現状を知っておかないことには始まりません。知る方法はいろいろあると思います。難民問題に特化した団体やイベントも増えてきています。

ぜひこれを機会に私みたいに移民・難民について知ろうと思う人が増えたらいいなと思ってます◎

 

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