2022年は1年間で59冊の本を読むことができました〜(あと一冊でキリがよかったのに惜しい…)!今回は2022年で読んだ小説の中から読んでよかったな〜という本の記録。読んだ本は随時twitter(@kyareblog)の#きゃれ読書記録で読んだ感想一言と共にシェアしているのでよかったらそちらもご確認ください◎
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パチンコ
アメリカで話題になった在日コリアン一族の4世代を描いた小説。上・下に分かれており、なかなかのボリュームなのですが、それでも一気に読んでしまうくらい吸い込まれる小説でした。小説でありながらも、実はあんまり知らなかった在日コリアンに関わる歴史や、朝鮮戦争時の日本が学べるとても勉強になり…上を読み終わった時点ではタイトルにもなっている「パチンコ」はまだ登場しておらず、どういうことだと思いながら読み進めたりも。
ハッピーなお話かと言われるとそういう訳ではなく、差別や宗教の話など重たいお話も多い中で、これだけ吸い込まれて読める本ってなかなかないんじゃないかなと。アメリカでは多くの人が知る有名な小説ですが、日本ではまだまだ知名度がない気がするのでぜひ多くの人に読んでほしいです!
そして似たような勉強になる海外の小説だとアメリカーナもおすすめなのでぜひ!
正欲
インクルーシブな世の中を作る難しさ。社会と繋がることの意味。法律はマジョリティの考え方でできている現状。 自分と異なる嗜好をもつ人を理解する難しさ。色々と考えさせられるめちゃくちゃ深い本でした。
どこまでが正しい欲で、どこからが犯罪者や異常者と世間に判定される欲なのかの判断はとても難しくて、LGBTQ+が「新しい正常」として認識されるようになった一方で、対物性愛という性的欲望を持つ人がいうことはまだまだ知られないからこそ、この本は貴重な気がしました。これを朝井リョウさんという日本人の多くが知っている方が書いてくれたこともなんか嬉しい。この本は柴田錬三郎賞も取ったようで、映画化もされ、たくさんの人に考える機会や知る機会が与えられたのだな〜と。同じようなテーマで、流浪の月という本も良かったのでまだの方は是非読んでください!
代理母、はじめました
2年前に垣谷美雨さんの本に初めて出会って以来、どの本もリアル感がありつつもほっこりしたり笑えたりできて大好きなんですが、今年読んだ「代理母、はじめました」は特によかったです…!代理母というセンシティブな話題で、いつもの垣谷さんの小説に比べるとかなり重たい話題だったのですが、日本がこれから向き合わないといけない近い未来の話のように感じてリアルだったし、女性としての生きづらさとかは本当にそれ!となる部分が多かったです。
垣谷さんの本の多くが、身近な社会問題やリアルな女性の悩みにフォーカスしていてるので、この本に限らず、他の本もぜひ読んでほしい…!
2022年の私と本
今年も昨年に引き続き在宅が中心で、通勤時間=読書をする時間だった私にとって、読書する時間を意識的に確保することが必要な1年となりました!一方で嬉しいことに読みたい本はエンドレスに見つかり、読みたい本に追われる忙しい1年でもありました。また今年は#きゃれ読書記録の投稿を続けていたことで献本のDMをいただくといった嬉しい出来事もありました(献本いただいた本についてはまたシェアします!)
2023年も素敵な本にたくさん出会えますように!